内容はシリアスなものではないが、少年時代ってのは、今22の俺にとっても大切な時期だ。
まさに人生の8割方を少年時代で費やしたと言っても過言ではないくらい濃い経験をつめた時期。
あの頃は何を見ても新鮮で楽しかった。
たまに、こうノスタルジックな感傷に浸りたい時がある。
こういう時見たくなるのが、1989年公開のイタリア映画『ニュー・シネマ・パラダイス』(伊: Nuovo Cinema Paradiso, 英題: Cinema Paradiso)
ニュー・シネマ・パラダイス - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%8D%E3%83%9E%E3%83%BB%E3%83%91%E3%83%A9%E3%83%80%E3%82%A4%E3%82%B9
初見の時は涙なしでは見れなかった。
ラストのキスシーンはおそらく少年時代・青春時代にやましい気持ちで作ったビデオクリップなのだろう、
しかし年月が経ち主人公が初老になって見返してみれば、悪い意味で言えば黒歴史、しかし、その向こう側には感性豊かな若き頃の自分の姿があって
作っている際の記憶がモノクロ写真から鮮明なカラー写真へと草原を駆け抜ける風の様に蘇ってくる。
創作物だけではない、その頃に聞いた音楽、嗅いだ匂い、記憶を呼び出すトリガ(引き金)になりうるものは人によって、それぞれ複数持っているものだと思う。
蘇ってくるのはあの頃の自分の目、耳、鼻、今よりも格段に敏感な五感で感じた感覚。
何か物悲しいやら、恥ずかしいやら、しかしそれでいて美しき我が幼き頃の記憶。あの頃から思えば自分はかなり遠くに来たもんだ。
こういう時は魯迅の故郷を読みたくなるものだ、様々な文化人も、また同様に各々の幼き頃の記憶を想っているものだ。
魯迅作品『故郷』
http://www.luxun.sakura.ne.jp/luxun/sakuhin/tokkan/kokyou.html
これ以降は20代前半限定になるが、これは見る時が見る時だと涙が止まらなくなる。
たまに、こういう気分に浸りたくなる気分がある。たまにだがあるのだ。
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