2011年12月27日火曜日

2011/12/27現在の私のアニメ論

まあ、時間が経つに連れて変化してきているのはわかるので、まだ私の中でも確たるものは見つかっていないのですが記録として将来の自分に残します。

 

今のいわゆる大人向けのアニメは自分は楽しめない

けいおん、化物、マギカ・ハルヒ、商業的に成功したアニメはつい最近でもたくさんあります。

当然噂や面白いらしいといった口コミなどは私の耳にも入ってくるのですが、実際に見てみると首をかしげてしまうのです。

「本当に面白いのかこれ?」

 

私自身、中高は弟や妹と見るドラえもんやそういったたぐいのアニメしか見ていませんでした。

とは言っても、NHKへようこそでもあったようにNHKアニメは、それはそれで良いアニメが多いような気がします。

当時はぶぶチャチャが大好きで毎週土曜日はNHKを見ていました。現在でもTVを見るときは朝日テレビ(ドラえもん)かNHKですね。

他の局の番組は殆ど見ません。と言うかテレビをそれほど見ることはなくなりました。

 

「面白い」とは、あくまでも一人の視聴者としての視点でありますし、主観的なものになりがちであると言えます。

いわゆる共通のブームを仲間と共有することで成長したコンテンツであり、基本的に個人行動を好む私がその恩恵にあずかれていないだけなのかもしれません。

 

しかし、「共通のブームを仲間と共有する」ことで成長するコンテンツは、いわゆる全盛期のJ-POP同様、将来的には廃れていく可能性があるのではないかと思うのです。

 

正直に言いましょう、私はまだいわゆるヲタク向けのアニメを見だしてまだ3年も経っていません。

最初はエヴァンゲリオン、次にハルヒ、らき☆すたと王道を通ってきたといえばそうですが、初期の段階でもエヴァンゲリオンの最後は完全な尺稼ぎか誤魔化しに思えましたし。

ハルヒ・らき☆すたにいたっては最後まで見てません。

 

そして、ある程度ネットに毒されてきた頃にようやくとらドラなどの今でも良作と思えるアニメに出会えるようになったのはある意味当然の事なのかもしれません。

 

ふと考えてみると、見返したくなるアニメ、あなたのお気に入りのアニメってどのくらいありますか?

私のHDDには初期の段階のフォルダが残っています、そのリストを眺めるたびに過去の自分の尻の青さに五臓がこそばゆい感覚を覚えるのです。

流行に釣られた、なにか知らないが惰性で見ていた。そんなアニメが多いからです。

 

まさに時間の浪費、貴重な人生の無駄遣い。駄作はいつまで見ても駄作。

安易に萌えに走る、属性に走る、意味不明な雰囲気に走る、グロに走る、ややこしいだけの無意味な難解さに走る。

思えば、私がそれらのアニメを惰性でも見る動機になったのは、あくまでも教養として?見る必要がある旨の強迫概念に囚われていただけなのかもしれません。

 

アニメとは一体なんぞやと考えてみれば、それは子供向けのドラマなのです、演劇なのです。

また、大人向けのちょっとムフフなアレの要素を含むものも当然需要があるでしょう。

しかしいずれにせよ共通するのは、それは娯楽消費物であるということ。娯楽作品に過ぎないということなのです。

 

「娯楽作品に過ぎない」という物言いは少々の誤解をまねくかもしれません。

娯楽作品を軽視していると勘違いされるかもしれませんがそうではありません。

あくまでも、アニメは娯楽作品なので、視聴者に理解を委ねるような手法は容易に取るべきでは無いだろうという私の意見を述べるための前フリです。

 

この世界の人間では知らないものはいないエヴァンゲリオン、このアニメは序盤、中盤は面白いのですが最後が完全にダメな駄作であります。

また、意味不明な作者もどうせろくに伏線回収を行う気もないような世界設定・イベント、グロなど、今現在の私的にいえば

「グロか、意味不明な世界観をだしてりゃ売れる」風潮を生み出した、戦犯であります。

 

正直、現在のアニメ業界は売れる方程式をある程度の精度まで導き出すことに成功しているのだと思います。

しかし、それ故に大冒険ができない、凝り固まっているような閉塞感も同様に感じます。

ブームとは所詮生きている人間の創りだすものですから、その方程式は、実際の科学の方程式とは違い、時代が変わっていけば意味のなくなるものです。

 

同じような世界観、主人公の属性、毎度毎度見たことのあるような内容のアニメばかり。

PC技術も発達して、アニメ制作の負担は大幅に軽くなったというのに、なぜか同じような作品ばかりが放送されているという現実。

エロさを追求か、厨二臭くしたか、萌豚を釣るか、最早N期アニメ一覧表を見るだけで、どの層をターゲットにしているかがわかるような有様。

 

企業側からすれば、ターゲットを細分化して、その層に受けるような作品を生み出せばそれなりの収益はもたらされます。

変に冒険してコケるよりかは現実的な選択でしょう。しかし、それでは無難な歌詞、どこかで聞いたことのあるようなフレーズを継ぎ接ぎして作っていた全盛期のJ-POPと同じではありませんか。

しかしまあ、売れるところに力をそそぐのは当然でしょう、なんの権限もない金を落とさない私のような人間の言うことを聞くはずもありませんし、正直どうなってくれちゃっても構いません。

 

昔は良かったというじじ臭い話をするきは無いのですが、良作は昔のものに多い傾向があります。

これは言ってみれば当然のことで、名作はたくさんの駄作の中から生まれるものです、昔のアニメにも見るに耐えないような駄作がたくさんある中で、

今なお名作に位置づけられているような者は、いわば歴史のフィルターを通ってきたものなのです。

 

流行に浮かれて飛びついたアニメは、やがて忘れるか、忘れなくてもまた見たいとは思わないでしょう。

しかし、本当に面白いアニメは何時になっても、何かのきっかけで見てみたくなるものです。

 

比較的年齢層の高い2CHのスレッドなどに張り付いていたりすると、ふと面白いアニメのタイトルが話題になることがあります。

近日、私の中で大ヒットしたギャラクシーエンジェルも同じように、アニメ専用スレではなくとある辺境のスレでのやり取りのなかから知りました。

 

無責任艦長タイラー、ギャラクシーエンジェル、機動警察パトレイバー、めぞん一刻その他もろもろ、どれもとても面白かった。

セル画の良さもありますし、紋切り型の属性でなくとも、それぞれが埋もれることなくキャラクターが立っている。

 

話はそれますが、やはり作画を韓国や中国の下請けに任せっきりではダメだと思います。

私はそっちの業界に余り明るくないのでうまく言えませんが、何か根本的なものを海外に頼りっきりになってしまって、日本のアニメコンテンツの魅力の将来性が損なわれてきている気がするからです。

 

子供向けアニメの良さが最近ようやく分かって来ました。

まず、作画のレベルがぜんぜん違う。力の入れようといいますか、なんといいますか。極めてレベルが高い。

キャラクターの設定や、ストーリの流れ自体にある程度の規則性はあるものの、オリジナリティーがあふれでている。

それになんといっても話がわかりやすい。作業しながらだらだら見ることができる。

最近は子供と一緒に見る大人向けなのか、結構深い内容だったりする。

 

そもそも、アニメというものは子供向けのコンテンツなのでは?

そう考えてみると当然の話しなのかもしれません。

 

プリキュアのEDは技術ヲタとしての心をくすぶる。

 

動き、曲自体も非常に良い

 

今見てるのがこれ、魔法試験9級試験を受けるために魔法の国へ行くシーンは何かハリーポッターと賢者の石で出てくるあの魔法の世界へのつながる扉と同じようなワクワク感を感じた。

この年で見返してみるとわかるのだが、マジョリカの妖精が本当に私的にベストポジション。結婚してくれ。

 

単に気持ちの流れなのかもしれないのかもしれないね、将来の自分のために記す。

平成23年12月27日



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