2011年11月11日金曜日

生薬を自作してみた

 

通学途中、最近いつも気になっている木の実を持って帰って調べてみた。

 

樹木鑑定サイト「このきなんのき」
http://www.ne.jp/asahi/blue/woods/

こんなサイトが有るらしく、そこの掲示板で画像を上げて聞いてみた。

返信を待つ間、少しかじったり、Google先生に改めて聞いてみると、どうやら山茱萸(サンシュユ)である可能性が高いということがわかった。

そしてしばらくして掲示板で回答があり、サンシュユであることがほぼ確定した。

 

サンシュユ(山茱萸、学名:Cornus officinalis)は、ミズキ目ミズキ科の落葉小高木。ハルコガネバナ、アキサンゴ、ヤマグミとも呼ばれる。季語は春。

特徴 [編集]

原作地は中国及び朝鮮半島。日本には江戸時代中期に薬にする為朝鮮から渡来した。高さ3~15mになる落葉小高木。樹皮は薄茶色で、葉は楕円形。3月下旬から4月にかけ、若葉に先立って花弁が4枚ある鮮黄色の小花を木一面に集めてつける。夏には葉がイラガやカナブンの食害を受ける。観賞用として庭園等に植えられる。晩秋に付ける紅色楕円形の実は渋くて生食には向かないが、果実(正確には偽果)は、山茱萸という生薬として日本薬局方に収録されており、強精薬、止血、解熱作用がある。また、牛車腎気丸、八味地黄丸等の漢方方剤にも使われる。

サンシュユ - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%A6

 

試しに生で食べてみた感想は、生じ酸っぱい、で渋い。

酸っぱいだけなら砂糖投入で何とか行けそうだが渋さはどうにもならない。

 

でよくよく検索してみると、この山茱萸、なんと滋養強壮にきく生薬として利用されているということで、早速生薬づくりを試して見ることにした。

 

1.収穫と下準備

 

まずは実がないと始まらない。

この実は食用はされないし、夕方だと人が多くて中々取りづらい。

基本的に夜行性の生活を活用して早朝に散歩がてら取りに行くことにした。

正直周りから見ればかなりの不審者である。警察に職務質問されても困らないように免許証と学生書を持参していった。

結局されなかったし今までされた経験はないが。

 

収穫した実から葉や柄の部分を取り除く

 

小さなおまけもついていました^^

 

選別した実、でこれを予め準備しておいた煮沸中のお湯に入れて10分間ほど茹で、酵素を失活させ、有効成分が損なわれないようにする。

 

なんというかさくらんぼを茹でたらもしかするとこんな匂いがするかもしれないという感じの匂いが立ち込めてくる。

甘酸っぱい匂いだが、正直あんまり良い匂いではない。

 

茹で上がった実。ぱちぱちと音がなっている。

 

さて、ここからが最もめんどくさい作業である。この山茱萸、偽実(さくらんぼで言うと食べるところ)の部分に薬用効果があって、実際の実(さくらんぼ言うと種)には薬用効果は期待できないらしい。

なので種を取り除いて乾燥させる(保存性を高めるため)必要があるのだ。これだけの量だけでも30分以上かかった。

 

この作業をしながら思ったことは、火にかける意味は、虫や病原菌といった衛生面の意味もあるだろうが、実を柔らかくして種を取り出しやすいようにする意味もあるのだと思った。

 

ふぅ、ようやく終わった!

 

種はこんな感じ。

 

後は乾燥させるべし。

どのようなものになるのか今から楽しみだ。





0 件のコメント:

コメントを投稿