最近、小型ファンヒータが電源を入れても動かなくなった。
ついに寿命かな?とおもってコンセントをゴニョゴニョしていると動いた。どうやら断線しているらしい。
断線ぐらいならコンセント取り替えたらいいやということで修理を始めた。
今は亡きメーカ旧日栄電機産業株式会社製、小型セラミックファンヒータLCF-811。
コンセントの白い絶縁テープはコンセントの根元部分でどうやら断線しているらしく、こうすればつくこともあったのでつけていた。
修理前にはもう何をしても動かなくなってしまっていた。
断線したコンセント7A125V
交換するのは、大学で捨ててあった蛍光灯のコンセント、こちらも7A125V。
コンセント部分だけいただいてきたものを上のように分岐させる。
コンセントの絶縁皮膜を剥がす。
修理に取り掛かる前にどちらの線が断線しているのかを調べる。
どうやらこちら側が断線しているようだ。
2本の配線のうち1本が中で断線していたことが分かった。
片方はハンダ付けは必要ないが、どうやらこちらはハンダ付けが必要なみたいだ。
基板を外して安定した場所で作業したかったが、金物を曲げ加工する形で固定してあったので、無理やり外すと金属疲労で折れる危険性があったので断念。
この状態ではんだづけすることにした。
はんだがある生活。ある程度のものは基本的に何でも直せてしまう、魔法の道具。
気温が低いのか小手先が酸化しているのか、はんだの溶ける速度が若干遅いような気がした。
まあ、鉛フリーはんだを使用したというのもひとつの原因であろうが。
安物のはんだなので、出力が低い。はんだを当てて溶けるようなら規定の温度に達したということだ。
ハンダ付け終了。既製品も大概だったが、これもまた酷いはんだ付け。まあ、近くに電子素子がなかったぶん、存分に時間をかけて銅線の間にはんだを染みこませることができたので強度は十分。
テストラン。やったー動いた!!!
ちょっと配線がむき出しで危ない部分は絶縁テープで固定した。
回路全体の抵抗を測定。特に以上は見当たらない。
只今、数時間連続運転をさせて異音・異臭・異常発熱がないかをテスト中。
今のところ異状なし。てなことで修理終了。
足をぬくぬくとしてみかんが美味しい季節になりました。
という感じで素人が修理しましたが、非常に危険なので皆さんにはお勧めできません。私はもうこのセラミックファンヒータとは十年近い付き合いなのでメンテを通して構造を知り尽くしているのでできたのです。
あと、今回の断線は違いましたが、断線の仕方によっては短絡(ショート)を起こして急な発火などが起きることがあります。
この旧日栄電機産業製のドライアが発火事故を起こしたという記事があります。
事故情報特記ニュース28
http://www.nite.go.jp/jiko/news/028/028news.htm
しかしあれですね。やっぱり長年連れ添ってきた電化製品、電化製品に限らず、ものというものには、どうも独特の情というものがうつってしまうものです。
付喪神(つくもがみ)ってのは昔からの日本の民間信仰ですが、わかるような気がします。
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